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サロンスタッフの労働環境

エステ業界の闇

エステティシャンと聞くと、女性の美をサポートする華やかな仕事というイメージを連想する人が大半ではないでしょうか。

しかし実際の所は、ブラックと言っても過言ではないような悪質な労働環境のサロンが多く、離職率も非常に高い職業なのです。
“いかに客から信頼されお金を使ってもらえるか”を競い合っているため、女性同士の派閥があることはもちろん、給料面や労働時間などでも問題があります。
そこで今回は、実際にサロンで起こっている問題について暴露していきたいと思います。

女性同士の派閥

仲の悪い美容業界の女性たち

大半のエステサロンには指名バックという制度が設けられており、指名されたスタッフにはポイントが加算されていきます。
このポイントは、多ければ多いほどボーナスで貰える額が上がったり、昇格がしやすくなったりするのです。
そのため、悪い言い方をすれば「客の奪い合い」としてスタッフ同士で派閥が起こることも多々あります。

給料問題

安月給に悩むエステティシャン

エステティシャンの平均月給は18~22万円と言われていますが、人手が足りていないサロンや、シフト制で日程を組んでいないサロンで就職をした場合、サービス残業という形で8時間以上の勤務を強いられることが多々あります。
そのため、一見平均的な月給を受け取っているようにも見えますが、細かく給料計算をしてみると「時給で働くバイトの方が良いのではないか」と疑ってしまう額が算出されることもあります。

高すぎるノルマ

エステサロンスタッフに課せられるノルマ

エステサロンで働くスタッフには必ず、目標という名のノルマが課せられます。
また、課せられたノルマを達成できなかった場合、ボーナスがなくなったり、スタッフ自身が購入しなければいけなくなってしまったりするというサロンも存在するようです。
このことから、口コミ掲示板などで「勧誘が酷かった」といった低評価が目立つサロンは、売上げノルマが高い可能性が非常に大きいことが予測できます。

エステティシャンあおいさんアイコン

私も現役スタッフとして活動していた時は、それなりのノルマが課せられていたので、ひたすらにタイミングを見計らって新商品やキャンペーン、新たなコースのアピールをしていました。
確かにサロンで販売している基礎化粧品や新しいコースは、決して安い金額とは言えません。
そのため、エステティシャン側から見ても心苦しいことは多々あります。
しかし、心を鬼にしてお客様へアピールをしなければ、自分のボーナスがなくなってしまう可能性もあるのです。そりゃあどこのスタッフも必死ですよね(笑)

ユーザー側から見て「自分の身体を考慮したコースを提案してくるのではなく、ただひたすらに高いコースを勧められた」という理由で怒ってしまう方がいますが、そこは好意で行っているわけではないので、目を瞑ってあげて下さい。

休暇が取れない

なかなか取れない休暇

基本は8時間労働ですが、残業を強いられることが多いというサロンも存在します。
また、サービス業の括りとして扱われるエステサロンは年中無休で忙しいです。
そのため、連休が取れないことは暗黙の了解でもあります。
働いているスタッフの中には「3~4年働いてやっと融通がきくようになってきた」「数年働いてやっと連休を定期的にとれるようになった」という方も大勢いました。

スタッフの質

人間関係に悩む痩身エステサロンスタッフ

悪質な環境というのは、サロン側だけの問題ではなく、勤めているスタッフの性格によってもつくられてしまうことがあります。
今まで見てきた中でも特にたちが悪いと思ったエステティシャンの特徴は、

スタッフ同士で陰口を言い合う
営業中、人目につきやすい場所で会話が盛り上がっている
お客様に別のお客様の悪口を言う
寝ているお客様の施術をいい加減にする
新人を見下す発言
堂々としたいじめ

です。やはり働いている9割以上が女性ですので、陰口やいじめは絶えません。
もちろん、全てのエステサロンや働いているスタッフがそうであるとは限りませんが、お局のような先輩エステティシャンが在籍しているサロンなどでは起こりやすいという特徴もあります。

まとめ

悪質な環境を作ってしまう要因は、サロン側の問題であったり、スタッフの性格が問題であったりします。
また、こういった環境を作らないためには研修で接客マナーが身についていることや、スタッフ同士が交流する機会を作り、チームとして快適に働いていける環境を作っていく必要があります。

サロンの労働環境が悪いと、そこで働いているスタッフ間だけでなく、お客様にも悪影響が及んでしまいます。
強引な勧誘やスタッフの私語が目立つ他の客の悪口を聞かされるといった経験がある方は、サロンの乗り換えを検討した方が良いかもしれませんね。
また、これから体験に行くという方はこういった面にも注目してサロン選びをしましょう。

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